心配無用
自分で反省室に入る設定なんで
爆弾魔なのに反省室送りで済んでるのはむしろ優しさだよね🥺
本人が普通にクソガキ
机に向かい、絵日記をつけるクレーにジンが声をかける
旅人とどこへ行った、旅人と悪者を懲らしめた、旅人に褒めてもらった━━━
旅人との冒険の内容を記すのが彼女の日課となっていた
しかしこの間、旅人はもう彼女を連れ歩いてはいない
クレーはここのところずっと、存在しない出来事を日記に書き連ねているのだ
「今日も頑張ったんだよ、みてみて!」
クレーが今日の出来事を記したものを示す
その内容は、ウィンドブルーム祭で高得点を取ったクレーを旅人が褒めそやし、旅人の点数アップに向け二人で練習したというもの
「……今日も、頑張ったな」
確かに旅人もこの祭に参加している
しかしクレーに会いに来るどころか、気にかける様子すら微塵もない
クレーのことなど忘れてしまったかのように
「うん!もっと頑張ったら、また……」
ジンの言葉に応えたクレーが、そこまで言って口をつぐむ
クレーも薄々気づいているのだと、ジンは思う
(でないと、あんなことには……)
深夜、錯乱した様子で飛び起きたクレーの姿を思い出す
滝のような涙と汗を流しながら、『クレーのを返して』と泣き叫ぶ彼女
これは哀しくて好き
クレーは喜びを隠しきれない様子で、久々に会いに来た旅人に対しそう尋ねた。
期待のこもった眼差しを旅人に向ける。旅人がクレーを連れ歩かなくなってから、それなりの時間が経っていた。その間彼女はジン団長代理の言うことも聞いていい子にしていた。またこの栄誉騎士と旅に出るために。
しかし、旅人はそんな彼女に舌打ちを返し、聖遺物を取り上げ、一言も発することなくまたどこかへと行ってしまった。
あれだけ優しくしてくれた旅人がどうして…
不安と困惑。そして悲しみに突き動かされクレーは旅人の後を追いかける。
もしかしたらさっきのは何かのは間違いで、次は優しい旅人に戻っているかも知れない。
しかしそんな淡い期待も打ち砕かれる。
クレーが見たのは、自分に昔向けられていた優しい笑顔を浮かべ、自分と同じ炎属性の法器を持った少女に、自分から先ほど取り上げた聖遺物を渡す旅人の姿。
クレーは声をかけることもできず、ただ呆然とそこに立ち尽くしたままであった…





